Private Salon Bellefort


幼い時から夢の中でフェラーリに追いかけまわされてきた。
「いつかは必ずフェラーリに乗ってやる!」・・・そう心に決め22歳で独立。
・・が、しかしそんな簡単なもんじゃない。仕事が軌道に乗って夢がもう少しだ!というところで友人の助手席での事故。「昨夜・・で・・さんの運転する乗用車が電信柱に衝突。助手席に乗る原田さん23歳が意識不明重体。」・・ニュースになった悲劇に巻き込まれる。
片足は明後日に向き、片目は視界が無くなった。一年くらいは看護士さんにお世話になっただろうか。・・・・挫折寸前だった。
神様は本当に居るのだろうか。ただの偶然だろうか。やっと六人部屋に移されるレベルに落ち着いた時その出会いはあった。片目、片足失う自分なんかよりそれはもう衝撃的な映像が目に飛び込んできた。骨と皮だけとはこういうことを言うのか!と思うくらい彼は痩せていて全身不随、人工肛門、背中は酷い床ずれ、ずっと点滴だけらしい。それも16年間も・・・
情けない。
少しでも周りを恨んだり、全てを捨てようと思ったりした自分が。「一生直らない彼が隣で笑って話している。片目、片足が仮に無くなったとしても俺は復活できる。なぜ逃げる必要がある?仲間が沢山居て、家族が居て、隣でいつも看病してくれる大切な人が居て・・・」
涙が止まらなかった。昨日まで流していた涙とは違う涙だ。熱い熱い涙だ。
明日が絶望じゃなく希望に変わり、目標が出来た!「まずリハビリだ!退院だ!そして一度無くなったかもしれない命なんだったら死ぬ気で生きよう!」

退院して一年。フェラーリクラブのツーリングでみんなと走っている自分がそこに居た。

免許取ってからいろんな車に乗った。シャコタンから始まりゼロヨンに最高速。サーキットに四駆。NSXをいじり、いじりで納得するまでしらないうちに三台乗り継いだ。
23歳に夢のフェラーリに乗り、ディアブロにぶち抜かれ怒りからディアブロに乗り換えた。
あるとき知り合い数人に「なんか飛びそうで気持ち悪〜い」とガルウィングを上げカウンタックリバースをした姿を見て言われ、またフェラーリに戻し512TRに乗り換えた。
その後MY99ディアブロVTが新古で出てきたので乗り換えた。あ〜こんなに車大好きでいろんなの乗りたいんなら自分で店やっちゃお〜。

そんなこんなで車屋さんです。
ただしこれだけは言わせてください!今までの車屋さんと同じことはしたくない。全国のオークションから仕入れられても店頭に並べれば経費だけがかかる。人件費?土地代?そりゃ展示場広めたり従業員増やせばお金はかかりますよ。それは大規模な車屋さんに任せましょう。ではお金かけずにオークション代行?流行ってますね〜。それも任せましょう。

一般の業者の方は仕入れは誰でも出来るのです。頭悩ませてるのは買っていただけるお客様の確保。そのためだけに力を入れます。しかし、仕入れても売れなければ経費だけがかかるので、どうしても売れていく車から利益を取らなければ厳しいのです。それはしょうがない事であり商売なので業者さんを責められません。では、買いたいいろいろなニーズが合えば業者さんに買取りで出すより高く売れるでしょう。そして、買うお客様のニーズが合えば業者さんから買うより安く買えるでしょう。だから現在インターネットによる個人売買やオークションが流行っているのではないでしょうか。しかし、一番の問題が「画像だけで見ず知らずの他人との取引なので売るのも買うのも怖い・・・」ではないでしょうか?
車屋さんではなく一個人として全国にお互いが信頼できるお付き合いをしてきた沢山の方達が居たらどうでしょう。我社を通して買いたい方も売りたい方も安心していただけますし、お互いのニーズを把握することで三者にメリットがあるお取引が出来るのです。

あともう一つ!
在庫は全て私が愛車として納得して乗った車しか置きません!

ということで皆様に私の経験からのアドバイスや皆様のライフスタイルに合わせた車選びのご提案(よく走る方なら同じ車種でもどんな車選びをすればお得に乗れるか、業者相場の動向を見て選べばお得に損せず乗れる・・・etc)をさせていただき経済的に豊かなカーライフを過ごしていただけたらなによりです。

ん?利益?それは二の次です。何故って?・・・それは23歳の時、運命の出会いが私を変えて、今でも鮮明に覚えている彼の独り言・・・「外にはかっこいい車がはしってるんだな〜いいな〜」と三菱GTOのTVCMを見てつぶやいたその言葉。
経済的にも精神的にも苦しんでいたあの時、夢を叶えて美容院もマイホームも同じ土地に建て無駄な土地代、人件費がかからないので!車大好きなので!何よりあの出会いに・・・

・・・・感謝しております。


代表取締役 原田 剛