私の使命
大手で勤めて何年後だったでしょうか・・・
来る日も来る日もお客様の為に自分の為に頑張っていたある時、フッと思った事があったのです。
「私は仕事として当たり前に頑張っていたつもりだけど、お客様は本当に満足しているのだろうか?」と。
それは何故かと云うと指名してまで来ていただいたお客様を長い時間待たせたり、やっと通されたかと思えば指名したスタイリストではなく、まだ技術的に未熟な見習いのスタッフにシャンプーされたり。よく考えれば美容室に居る3時間の内、指名したスタイリストにやってもらえたのはカットと最後の仕上げだけの時間だけだった・・・みたいな。
凄く疑問なのです。
ベルトコンベアーに乗せた物を担当制にして流れ作業のように・・・大事なお客様を・・・
でも誰も疑問を言わない、お客様も「美容院てそれが普通じゃないの?」と。
確かに殆どのお店がそんな感じですから、そう思ってしょうがないかと。
でもそれは・・・お客様も、そこに勤めてるスタイリストも関係なく、ただ単純に経営者の都合なのです。
そうですよね?確かに数こなさなければ売上げが上げられない!スタッフに給料払えない!等の問題があるでしょうから。でもですよ!指名したお客様が待っている間、別のお客様と楽しそうに話してるスタイリストを見て・・・やっと順番が来たと思えばカットして違うスタイリストにカラーを頼んで違うお客様のところへ・・・
技術的にも考えてみてください。カットをしてパーマ(ワインディング)は別の人?大切なのはかかり具合いですよ!毛先が折れてたり、弱すぎたり、逆に強すぎたりと。で、それをごまかす為に更にカットやブローですか?大丈夫ですか?・・・・・・・・
そのうえ、お客様を待たせている、あっちもこっちも担当しなければいけないスタイリストの精神状態はどうでしょう?さすがにお客様には見せませんが、別のスタイリストや見習いには分かるのです。イライラしながらやってる先輩を。周りは気を遣い、あの何とも言えない空気は精神衛生上全ての人に良くない空気が漂うのです。
それで良い仕事ができるのでしょうか・・・
経営のことを考えるのもいいです、頑張るのもいいです。けれど、美容師がお客様に喜んでいただく仕事をするのであれば、自分の最高の状態(お客様も自分もリラックスした)で仕事をすることではないでしょうか。
それに・・・
子供を連れて来ると他のお客様に迷惑かけてしまうので・・
ゆっくり担当者と二人きりの時間を過ごせたら・・
最初から最後まで全てやっていただきたい・・
いろいろあるとは思いますが、大切なのはお客様だけではなく、美容師が美容師である誇りある仕事をするべきでしょう。
な〜んて言ってますが今日まで私が私で居られるのも、何年も誇りある美容師で居られるのも、
末長くまだまだ未熟な私を頼りにお店に来ていただけるお客様のお陰なのです。
完全予約制、そして何より楽しい時間をモットーに!のprivate salon Bellefortを宜しくお願いします。
代表 原田 由美子